グザヴィエ・ドラン監督作だが、超が付くほどの豪華なフランス人俳優が大挙出ているが、それは地味な家族間のドラマという形で集約される。
ルイは12年ぶりに実家に帰ることに。
それは余命僅かのためだが、帰って来るなりルイのことを含めて口論の言い争いになってしまう。
実家に帰ってからはひたすらに会話するだけであり、そこから何か進展があるわけではない。
家族間とはいえ、あけすけなく暴論をぶちまける様を、ずっと眺めるのは見ていてかなり辛いものがある。
ルイは一切反論することなく、すべてを呑み込むというのも何だかモヤモヤする。
ラストのやり取りだが、兄は察している節はあるが、それ以外の家族はどう判断しているのか。
分かりやすい鳥の最後など、家と家族とでは似て非なるものがあるというのがドランの考えなのだろう。