NeNe

たかが世界の終わりのNeNeのネタバレレビュー・内容・結末

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

そうか、そうきたか、ってのが見終わってすぐの思い。
邦題つけた人の感性が良いな。タイトルが、じわじわ効いてくる。観る前に想像してた淡い期待が、ぶち壊された。
たかが世界の終わり、『されど』世界の終わり、みたいなものを期待していたんだと思う。でも結局、たかが世界の終わりなんだな。


家族が久々に集まったのに結局こんな風になっちゃうよね、っていう会話劇。

わかる。思ってもないこと、言っちゃったりする。家族だから、素直になれないこともある。大好きだから、言えないこともある。他人だから、簡単に受け入れられる。
わかる、わかるよ、って思いながら観ていました。

誰がどこまで察して、行動しているのか最後までわからない。

「あなたらしい」という言葉が出てくる。
この物語のなかで、自分らしく行動した人は誰だったんだろう。


ほとんどのカットが役者のアップかバストサイズ。「世界の終わり」を切なげに魅せてもいいものを、きれいな物事ばかりで叙情的に流さないところが、すごい。
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