YUKIKO

たかが世界の終わりのYUKIKOのネタバレレビュー・内容・結末

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

おっ、ちょっと待って、ん、ちょっとまてよ。と感情のピークでエンディングが流れ、エンディングを聴きながら色んなことを頭がよぎったり考えたりして15秒後には涙が出てた。そんな映画。
アントワーヌの異常なまでの憤り。シュザンヌの右手にはいつもマリファナ。でもそれを全て紐解いてくれるのがマルティーヌの一言「理解できないわ、でも愛してるの。愛してる」。そうですよね、全て愛故ですよね。愛を隠し、怒りに転じてしまったり、上手な愛し方を知らなかったり。でも人がそんな風になるのは全て愛故ですよね。うんうんってそうですよね、、、はいって分かるのがエンディングシーン。
たかが世界の終わりなんだよ、って最後ドアを開けて出て行くサムをみてグサっと伝えられた。あ、この映画終わるって感じた時の悔しさハンパじゃなかった。え、ここに取り残していかないでもう少し連れてってってなった。でもそう思わせるドランさすが。

喋りたいことありすぎこの映画。
オープニングがまず最高すぎて心掴まれずにはいられねえ、、。マイハウスイズノードアーなんやこのキャッチーな歌詞とサウンドは。マミーもだけど、静かなシーンから急にググッと掴みに来る巧みな音楽。マミーはスクリーンが広がるという仕掛けだったけれど、今回はテクノとネオンカラー。あのシーン本当に最高だった美しすぎてずっと見ていたかった。そこをあっさりと切るよね〜。ほんでほぼ全編寄り寄り寄りなんだけど、飽きないし、てか俳優の演技力どーなってんのってくらい迫真。レアセドゥのあの泣き顔の美しさよ。あの人本当に映画によって綺麗になったりカッコよくなったりブスになったり最高女優、、。
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