ゆうか

マシュー・ボーンの「眠れる森の美女」のゆうかのレビュー・感想・評価

3.4
バレエ振付家マシューボーンの眠れる森の美女。
彼は古典を大胆に翻案し、作り替える方で、既に「クルミ割り人形」「白鳥の湖」は発表済み、本作がチャイコフスキー三大バレエの最後のピースになります。今回は100年眠ったオーロラ姫が目覚めたのは現代であったという設定のよう。
予告のときは、目覚めたオーロラが驚きながらも現代を満喫する話かと想像していたのですが、全く違いました。
流れとしてはオリジナルと同じで、オーロラ誕生、オーロラ成人して呪いを受ける、100年たって呪いから目覚める、結婚式という流れ。
現代と絡めたのは、100年の流れをダンスの様式の変化で表現するということらしいです。その試みも惹かれるし、確かにダンス様式は変わっていっていたけど、全体的にいまいちでした。
美術や衣装が豪華だし、感情表現たっぷりめの演出は見ていて飽きなかったけど、肝心の躍りの振り付けがもったりしていて、冴えないというか…ダンサーたちの動きはキレキレなのですが、振り付け自体が何やりたいか分からないというか、感動がなかった。ザカーマンで星5をつけるほど感激したのですが…。
とはいえ、豪華な舞台は流石です。
ゆうか

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