短評
伝説のポケモンvs伝説のポケモンというファンには美味しすぎるXY劇場版第2弾。
何でも好きなものは取り出せるフーパは、ランプの魔人がモチーフとなっているのは間違いない。そんな彼が、サトシと出会い、封印されし影の部分との和解をテーマにした内容となっている。
伝説のポケモンが街を破壊しまくる、いわゆる怪獣映画らしさは過去作にもあったものの、サトシ率いる伝説のポケモンチームと、影のフーパ率いる伝説のポケモンチームとの乱戦には心躍る。ラティオスとの飛行シーンでは突然現れるグラードンやディアルガの姿はまさに怪獣映画のそれで、映像的な面白さもやたら詰まっている。
惜しむらくは、やはり伝説のポケモン達を出した割に各ポケモンの見せ場はごく僅かであり、またメガレックウザの竜巻だけでディアルガらの破壊光線を防いでしまう等パワーバランスが訳の分からないことになっている点だ。
そして、前作に引き続きサトシの根性論には呆れる。