naorin

彼女が目覚めるその日までのnaorinのネタバレレビュー・内容・結末

彼女が目覚めるその日まで(2016年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

タイトル詐欺、
ジャケット詐欺な気もするけど、
こういう難病の存在を少しでも
世に拡めるため作られた作品であり
より多くの人の目に留まるため
ということを考慮すると
主人公がクロエなのも大正解。

彼女の演技は迫真に迫っていて
主人公の脳の病気、病状の悪化が
あくまで精神的破綻として扱われ
(確かにそうとしか見えない)
周囲から理解してもらえず
自分すらもコントロールできず
全てを壊し壊されていくような様は
とにかく見ていて辛かった。
前途ある有望な若者であるから
尚更。

あと「わたしはきっとこの病気、
ググったんです!」
と伝えて医者が困り顔、は
今や世界共通なんだな。
わたしも不調を感じるとつい、
すぐネットで調べちゃうな〜
痛みや苦しみそのものより
原因がわからないというのが
不安であり恐ろしく、
当てはまりそうな病名を
見つけただけでなんだか落ち着いた
気すらしてくるんだよね。
原因そのものは消えてないのに。
わからないって本当に怖い。

付き合いたての恋人は最初
なんか頼りないなぁと感じたけど、
終わりも見えないのに
ただ毎日付き添いに来るのは
相当の覚悟がいるだろう。
身内ですら疲弊していく中で。

ラスト、後に2人は結婚したという
事実(この話は実話に基づいてる)に
言葉は変だがなんだか安心した。
世の中綺麗事ばかりじゃ
済まないのはわかってるけどさ、
やっぱ綺麗にまとまるのに
越したことないよね。
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