人民寺院という実在したカルト教団をモーチフにした映画ということですが、シンプルな構成で観やすいですし、取材という形で潜入するというのも面白いですね。撮影方法もpovショットなので更にリアリティが出ていたと思います。
ただ、実話では900人以上が死んだのですが、本作では160人程度とスケールは小さくして描かれて少し残念。また、作中でカルト教団に怯えて、抜け出したい言い出す信者がいますが、本当に藪から棒にって感じでそれまでカルト教団の恐ろしさが一切描かれていないんですよね。ただただ取材班がこの教団は怪しいぞ〜言うだけで、教団の実態を見せてくれないんですよ。
まあ、ショッキングなシーンがほぼ無いという意味では誰でも観やすい作品になっていると思います。でもちょっとはカルト教団の恐怖をみせてくれないと見応えがありませんよ!