サクラメント 死の楽園の作品情報・感想・評価

サクラメント 死の楽園2013年製作の映画)

The Sacrament

上映日:2015年11月28日

製作国:

上映時間:100分

3.1

あらすじ

ある日、連絡が途絶えていた妹から奇妙な手紙を受け取ったパトリック。彼は過激な取材スタイルのVICE社のサムとともに、とある共同体へと潜入取材を敢行する。「エデン教区」と名付けられたその場所は皆幸せそうに暮らしており、妹も無事だった。彼女は、ここで豊かな生活ができるのは“ファーザー”のおかげだと話す。しかし、平和に見える<地上の楽園>だったが、不可解な空気が見え隠れし始める。彼らは取材を装い、妹を…

ある日、連絡が途絶えていた妹から奇妙な手紙を受け取ったパトリック。彼は過激な取材スタイルのVICE社のサムとともに、とある共同体へと潜入取材を敢行する。「エデン教区」と名付けられたその場所は皆幸せそうに暮らしており、妹も無事だった。彼女は、ここで豊かな生活ができるのは“ファーザー”のおかげだと話す。しかし、平和に見える<地上の楽園>だったが、不可解な空気が見え隠れし始める。彼らは取材を装い、妹を救い出そうとするのだが…。

「サクラメント 死の楽園」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

 

自宅にて鑑賞。'78年、ガイアナで起こった人民寺院集団自殺を扱ったPOV。ジェームス・ウォーレン・ジョーンズは劇中、“お父様(ファーザー)”と呼ばれ“チャールズ・A・リード(演じたG.ジョーンズは実在のJ.ジョーンズより高齢だったが説得力があり素晴らしかった)”とジョーンズタウンは“エデン教区”、足を踏み入れたのも視察に訪れた政治家ではなく、妹を救出に同行した潜入報道の為と改められている。更に犠牲者が914人から167人となり、実際の事件とはラストも異なる。地味目乍ら最後迄眼が離せなかった。70/100点。

・集団自決直前迄は知る限り史実に近い展開の上、無茶な作りや大袈裟な演出は鳴りを潜め、惹き込まれる様なリアリティがあった。特に徐々に楽園のボロが噴出する様はサスペンスフルで、臨場感があった。終始、堅実な作りに映る反面、派手さに欠け、後味も悪いのが好みを分けると思われる。

・本作と同じ事件を扱ったものでは、『ガイアナ人民寺院の悲劇('80/パナマ・メキシコ・スペイン合作)』、TVムービーの『Guyana Tragedy The Story of Jim Jones('80)』、ドキュメンタリー『Jonestown: The Life and Death of Peoples Temple('06)』がこれ迄に製作されている。

・劇中、登場する"VICE"はNY、ブルックリン、ウィリアムズバーグに拠点を置き、実在する。

・プレゼンターと(共同)製作を務めたE.ロスによれば、当初のシナリオのラストは、ヘリコプターが上昇した後、("C.O'Jore"とクレジットされた)C.オジョア・メイフィールド演じるパイロットが「我々は“お父様”の命令に従わなくてはいけない」と科白を云い、二人を殺害した後、ヘリコプターを墜落させると云うものだったらしい。

・鑑賞日:2016年10月29日

 
SA

SAの感想・評価

2.8
共同体の人たちが狂っているということが徐々に明らかになっていく演出は良かったけど、話の展開が遅すぎる。30分くらいにまとめることもできたのではないか。ただ、言葉を発することのできない少女から助けてというメッセージを受け取るシーンはなかなか怖かった。BGMの入りも良い。でも監督がイーライロスだからもっともっと狂ってる作品かと思ってました。
inabow

inabowの感想・評価

2.0
イーライ・ロスがプロデュースするPOVということで超期待していましたが、期待ほど…というかかなり下回ってしまいました( ´△`)

いつまでたっても想像を越えた驚きがないというか…
これだったらオムニバス映画の一編としてコンパクトにまとめた方が面白いのでは!?いくらなんでも長すぎです!
本作のピークは予告編で見れちゃいますし…

あとパンフレットちっちゃ!
斬新で良いと思います。
実際に起こった人民寺院での集団自殺を元にしたPOVモキュメンタリー。

「お父様」と呼ばれた教祖にいとも簡単に洗脳されてしまう信者たちが怖い。
カルト教団の教祖になるようなやつも理解できないけれど、その教祖に洗脳されてしまう信者たちはどれほど心が弱いんだろうか。ちょっと考えればすぐに分かるようなヤバさなのに、普通の生活を捨てて森の奥で原始時代のような生活を送ろうとする意味が分からない。
インターネットがなくても充実した生活が送れるっていうのは一理あるかもしれないけど、そのための代償があまりにも大きすぎる。

信者たちのご都合主義な考え方にも非常に腹が立つ。分かっていながらその教団を守るために真実を捻じ曲げ、いいように解釈する。イライラするほど自分勝手。
そしてカルト教団で常に用いられる集団自殺。
集団自殺をすれば本気で楽園とやらに行けると思っているのだろうか。本気で思っているとしたら相当ヤバいし、死にたくない人を無理やり殺すシーンはかなり恐ろしかった。

映画よりも実際の事件のほうが規模がデカいという恐ろしい事件。実際の事件では1000人近くが自殺したとか。
さらにアメリカの議員や取材クルーも殺されているし、本当にとんでもない事件だなぁ。
1978年のカルト教団の実話を元にしてる話。カルト教団が共同体として生活をしていて、その上で生活者の9割である900人以上の集団自殺が行われた事件です。
カルト教団の取材に入り、その中でその事件に巻き込まれてく話。

まず、映画よりも元ネタの方の情報の方がずっとヤバくて、インパクトに欠けちゃってる感じがありました。
カメラ目線で描かれてる部分も、もう少し臨場感があれば面白かったんですが、少し物足りない感があります。

もっと、「ここ、ヤバくない⁈」て流れの盛り上がりや恐怖感があればよかったんですけどね…。
nakahira

nakahiraの感想・評価

3.1
人民寺院を基にしたんやろうけど、映画では169人で人民寺院は918人、現実の方がすごいやん。

“お父様”の表情の感じとかサングラスのズレ具合とか良い感じにやな感じなんやけど、最終的に2013年にやる映画ではないわなという感想
mika

mikaの感想・評価

3.7
9月30日(土)
ドキュメンタリー風。実話をモチーフに作られたとは( ;゚Д゚)洗脳怖い。。
ぐー

ぐーの感想・評価

3.2
ところどころ惜しい点があるのと、最後が、ここで終わるの???、ってなってしまったのが残念。
GOROTUKI

GOROTUKIの感想・評価

3.6
岡田尊司著
「マインドコントロール」によれば

マインドコントロールされやすい人は、
①優柔不断で自分でものを決められない、依存しやすい人
②人の言葉を信じやすい、オカルトを信じている人
③現在や過去に強いストレスを受け、心が弱っている人
④孤立していて、支えてくれる人がいない人
だそうだ

マインドコントロールの方法論は、
❶相手に与える情報を制限する、または大量に与える
❷相手の肉体と精神を疲れさせ、考える余力をうばう
❸救いや希望を約束してくれる、強い存在を相手に見せる
❹自分を認めてくれた存在を裏切れなくさせる
本作もジーン・ジョーンズ演じる
ファーザーが正にそんな人物でした!

では感想
監督はタイ・ウェス
2009年製作
『THE HOUSE OF THE DEVIL』(日本未)を完成させ、「この10年で最も素晴らしいホラー映画の1本だ」と評され
2011年製作
『インキーパーズ』を
イーライ・ロスが大絶賛!
そんなホラー階段を登り続ける人物。
そんな監督は、俳優もこなします。
アダム・ウィンガード監督作
『サプライズ』で、
すぐに死ぬ役を演じた人です^_^;
そんな監督、本作のQ&Aの中に
Q「本作のコンセプトとその背景に潜むストーリーを教えていただけますか?どのように今作のアイデアが生まれたのでしょうか?」
A「僕は常々ジョーンズタウンに着想を得たミニシリーズを作りたいと思っていたんだ。」

ジョーンズタウンとは…ここで
〜おっさんでもわかるカルト教団講座〜
KKKの団員だった父を持つ
ジム・ジョーンズは、
キリストとレーニンの生まれ変わりだと自称し、ピープルズ・テンプル(人民寺院)を設立。ジョーンズは魂の救済と核兵器による大量殺戮からの保護を掲げ、数千人もの信者を獲得し、1977年に信者達をサンフランシスコから南米のガイアナに移住させ、そこを地上の理想郷としてジョーンズタウンと名付けたのだ。
その後ジョーンズタウンで暴力事件が多発し、信者の家族らが不安をつのらせ、その要請を受け、1978年に下院議員のレオ・ライアンが脱会希望信者を解放させるためガイアナへ。もっとも公には、ジョーンズタウンにいるアメリカ市民が人権侵害を受けている疑いがあるので、これを調査するためとされていた。だが、ライアンは現地に入ったところ信者にマチェーテ(ダニー・トレホが持ってるヤツ)で襲われ、幸いかすり傷ですんだが、このままだと命の保証がないとみたライアンは、帰国希望の信者20人ほどを連れジャングルの一角につけた飛行機までたどりつき、乗り込もうとしたところ、ジョーンズの差し向けた狂信的な信者達に襲われ、同行していた記者3人と信者1人とともに殺された。
その夜、ジョーンズは信者たちに最後の時が来たと告げ、毒を飲めと命令し、青酸カリとトランキライザーを混ぜた液体がバスタブに用意され、信者たちは言われたとおり飲み、嫌がる者は無理やり飲まされ、あるいは銃で殺され、幼な子はスポイトで流し込まれた。
こうして信者たちは次々と倒れ、900人以上が死亡。ジョーンズ自身はこめかみに銃弾を受け死んでいたが、これが自殺なのか撃たれたのかはわかっていないが、女性信者のひとりが口に含んだ毒を吐き出し、すでに倒れていた監視役の銃を奪い教祖の頭を撃ったのだと言われている。この女性は事件の2ヶ月後に、3人の我が子の喉を切り裂き自殺した。1980年には、同じく生き残った信者、ジャンヌ・ミルは夫のアル、娘のリンダが、教団での体験談を人々に語り始めたが、その後間も無く3人ともカリフォルニア州バークレーの自宅で射殺体となって発見された。
ミルはジム・ジョーンズとCIAの繋がりを疑い、CIAがマインドコントロール実験として教団の活動を容認していたと考えていたようだが…「信じるか信じないかは、あなた次第です!」

ただ話はまだ終わらない!
デビッド・コレシュ、本名ヴァーノン・ハウエルはロックミュージシャンになるのが夢だったが、夢破れ、教祖ジム・ジョーンズの研究に没頭するようになり、1990年に自らブランチ・ダビディアンのリーダーになった。これは1935年に設立されたキリスト教の一派、安息日再降臨教団(ダビディアン・セブンスデー・アドベンチスト)から枝分かれしたグループで、ジョーンズ同様、コレシュもカルト教団の教祖という地位に酔いしれ、終末思想を説いて信者たちの絶対的忠誠を求め、信者の妻たちと性的な関係をもった。そして1993年、教団の重火器所持が疑われ、ATF捜査官4人が捜査にやって来た際、信者に命じてこの4人を射殺させ、そのまま信者たちと教団本部に立てこもり、この武装立てこもりは51日間続き、FBIと銃撃戦になり、コレシュは信者もろとも建物に火を放ち、焼け跡から、コレシュを含む75人の遺体が発見された。炎に巻かれた者や銃で自殺した者もいた。因みにこのブランチ・ダビディアン事件は、『アンノウン』のジャウム・コレット=セラ監督と、「ハート・ロッカー」「ゼロ・ダーク・サーティ」のオスカー脚本家マーク・ボールで映画化が決定しているそうだ。

そんなこんなで
事実と本作を見比べるてわかった事、
「真実は映画より奇なり」でしたよヨ!
最後に監督Q&A
Q. 観客に『サクラメント 死の楽園』から何を受け取ってほしいですか?
A. カルトの思考方法をより理解してほしいね。血祭りを喜ぶ人たちが好んで観るコアなジャンル映画としてではなく、ワンランク上を極めたジャンル映画として楽しんでほしい。
GOROTUKIのアンサー
「楽しみましたよ^ ^」
モキュメンタリーとして、凄いものを映した感は焼身自殺くらいしかないのと、編集が多すぎて緊張感がないので、つまるところ白石監督のうまさには及ばない!から、それは置いといて。

わたしは無宗教だから、よく知らないけど、終末思想のない宗教ってないのかしら。神という枠、経済という枠、枠枠枠。枠に閉じ込められるくらいなら、ワクワクしたーい!
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