これは全く伝わってこない。

演者は無言で音楽のみで伝えるサイレントムービー方式は面白い試みでしたが、音楽以外はかなり薄っぺらい内容でした。

３．１１とは明言してないので良いのかもしれませんが、海岸で姉妹が黙々と家族の行方を捜しつつ彷徨う姿……お子ちゃまですから仕方ありませんが悲壮感というか、同情を誘う雰囲気が出てなかったように思えます。かろうじてお姉さんの方は意図を理解してるような気もします。

砂場の中からお父さん(キン肉マンのゆでたまご先生似)の死体が出てくるシーンがありますが…何と学芸会的なシーン。。

まぁリアルにやったらマズイのかも知れないですね。これは舞台を見てると思った方が良いのでしょう。

そしてカメラワークが一番よろしくない。もっとちゃんとした距離感で撮れないものんですかね。あえてアップ多めなんでしょうか。手ブレも激しく画面酔いもしました。。

インディー映画には寛容なつもりですがこれを一般の映画と同じ料金なのはちょっと問題です。
ただ、ＤＶＤ化とかはされなそうな雰囲気がプンプンするので 気になってた映画ですから確認しておけて良かったです。

• #片腕２０１５年公開映画
• #片腕３１１関連映画

津波により家族を失った姉妹が、家族を探し出し、新しい家を作ろうと村に戻るサイレント映画。

観終わったあとの感情は、言い表せないものだった。
その理由は、サイレントという手法を取ったことにも繋がっているように感じた。

詩的な映像と、チェロとピアノの二重奏が、終始心が揺さぶられます。

生と死、期待と現実、過去と未来など、コントラストがすごくて、とても強い映画だと思った。

ある姉妹の海岸での出来事。海岸の残骸で家を作ろうとする様子は過去を振り返っているようで切ない。また、姉妹の間のロープや夜中に石を積む情景は、姉妹の心情が伝わってくるようで痛々しい。
ピアノとチェロの二重奏を遮る姉妹の声、全くの無音など、音の演出が凝っていると思った。特に、しばしば聞こえてくる波の音が良い。記憶の声が波に掻き消される一方、現実では音が遠くなって聞こえない。姉の心情をうまく表していると感じた。