Luvy

ボヴァリー夫人のLuvyのネタバレレビュー・内容・結末

ボヴァリー夫人(2014年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

女に全く自由がない時代に、精神の自由を求める女が、相性が悪いことを分かっていながら夫と離婚もできず、商人にはつけこまれ、資産家にはいいように遊ばれ、愛した人も結局は仕事(男社会)を選び、神からも見放される、かなり報われない話。天気が終始悪いのとか、絢爛豪華な調度品も全然美しく見えない鬱屈感とか、この時代の女を取り巻き押し殺した状況と重なるなぁと。エマに必要だったのは、(皮肉なようだけど)マルキが言ったように同性の親友だったんだと思う。個人的には最後商人に向かって体を売ろうとしたシーンが、現代まで通ずる女性の生きるための最終手段って感じが妙にリアルで辛かった。
他の監督の「ボヴァリー夫人」もみたいです。
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