ペイン

ヴァレリアン 千の惑星の救世主のペインのレビュー・感想・評価

4.1
“中2ベッソン、ここに極まれり”

この映画、正直映画としての出来は5点満点中1.5点くらいだ。とにかく中身が無さ過ぎてストーリーがポンコツすぎる。リュック・ベッソンはひょっとしたら中2どころか小2かもしれない。

安っぽいCGに何回同じことを繰り返すんだとばかりのテンポの悪さ。そこに関しては正直、今年ワースト候補といってもいいくらいだ。

駄菓子菓子、この映画憎めない!愛おしくて仕方がない!主演2人のイチャコラが可愛すぎるしその他イーサン・ホークなどキャストの無駄使いが最高。リアーナ登場シーンは5億点などなどとにかく人に薦めたくなる要素が満載だ。

アホすぎる(褒めてる)キャラクター造形や、宇宙船デザインや色鮮やかな映像美には頭が完全にお花畑になる。とにかく観ていて楽しくて幸福感で満たされる。宇宙は愛と平和だよねというわかりやすい着地も良い。 ということから『スターウォーズ』の原点というのも間違いではないのだが、個人的には未完の大作であるホドロフスキーの『DUNE』っぽいなと思った。

てなわけでしょうもないギャグは連発だし、ストーリーも酷いは、観てると偏差値50くらい下がるはで決して立派な映画ではないが、こういう明るくひっかかりゼロのエンタメSFも今の時代に必要だなと感じたし、これからも中2ベッソンにはストーリーはどうでもいいからとことん中2を極めた作品を作っていって欲しいなと思った次第。という褒めてるんだかけなしてるんだかよくわからない感想。
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