千里

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)の千里のネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

「猿の惑星」シリーズ最新作にしてシーザー三部作の完結編。三部作の中では全体で見ると一番粗は感じられるものの、シーザーの物語の完結編として良い締め方だったと思う。

家族を殺され、一度は復讐に囚われ闇に堕ちるが、光を見たことで再び救世主として行動し、仲間を導くという今作のシーザーは、「スター・ウォーズ」シリーズのアナキン・スカイウォーカーを思い出させる。前作のコバの件が今作のシーザーにとって呪いのように降りかかり、自身も同じような存在になってしまうというのは、悲しみと同時に何とも感慨深くもあった。また、深手を負いながらも最後まで仲間を安全な場所に導き、自身の役目を終えると同時に命が尽きるという展開もベタではあれど、前ニ作を見ている人にとっては色んな想いの馳せるラストになっていたと思う。

猿たちの脱獄作戦があまりにも大胆過ぎて何度も絶対見つかるだろ!と心の中で叫ぶ突っ込みどころが多かったのと、あれだけ酷いことをしていた大佐の最期が皮肉的なオチではあるものの、呆気なさすぎたのはいまいち爽快感もなく残念だったかなと。ただあのシーンがあったからこそシーザーは光を取り戻せたので筋は通ってるとは思うけど。

あと聖母のごとく優しいノバと、バッドエイプ言う服着た猿がめっちゃ可愛いかった!笑 色々言ったけどなかなか楽しませてもらった。これにてシーザー三部作完結!
千里

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