糸くず

あの日のように抱きしめての糸くずのレビュー・感想・評価

あの日のように抱きしめて(2014年製作の映画)
3.7
全てがラストの「スピーク・ロウ」のためにある映画というか、愛する夫との平穏な生活が再び戻ることだけを望んでいたネリーの強い思いが最後の一点にぎゅっと凝縮されていて、短いながらも見応えがある。

しかし、ジョニーの心がネリーから離れていることは序盤から明々白々なので、ミステリーとしてもメロドラマとしても半端に思える。ジョニーは愛すべきクズではなく、ただの卑怯者でしかないから、ネリーが必死で愛を捧げようとする気持ちがわからない。『浮雲』の森雅之みたい捨てておくことができないダメ男なら、話は別なのだが。
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