シスタールゥ

獣は月夜に夢を見るのシスタールゥのレビュー・感想・評価

獣は月夜に夢を見る(2014年製作の映画)
5.0
私絶対これ好き、と思った直感に狂いはなかったぜ!

答えのでない異形もの。

町の人はそれでもそれを知っていてあの家族をみていたわけだから、完全なる悪でもないところが辛い。殺そうと思えばとっととできただろう。

何にもない海岸の景色とかどんより曇った空、ぽつんぽつんと点在する家、ザ・北欧の雰囲気が内なる獣を持ったこの作品にぴったり。

マリーの父役でラースミケルセンが出ていた。ぶっちゃけ一番かっこよかったです。
娘との別れがガッチリ出来ない関係がみえたのが辛かったし、ラースの苦悶した顔に号泣でした。
マリーの味方かなと思ったフェリックスだっけ、もかっこよかったです。

父と母の姿をみているし、決してハッピーな人生は見えてこないんだけど、でもダニエルがマリーと手をとったのがもう号泣でした。
とても良かった。