Shibawithbread

獣は月夜に夢を見るのShibawithbreadのネタバレレビュー・内容・結末

獣は月夜に夢を見る(2014年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

フランスっぽいしっとりさはありつつの、デンマークの彩度低めの静けさがある映画。

マリーが美しい。こりゃやられますわ。普段は呆けたような母親が時折見せる母性と、父親のもどかしい父性がじんわりくる。

結局デンマーク語が分からないからカルテを読めないせいがあるのかないのか、なぜ獣になるのかはいまいちわからず。

マリーとダニルの関係性はマリーの母親と父親の関係でもあるのかな。それでも愛せるというその深さにびっくりしちゃうね。獣の美しさがあるのかな。作中キレイだって表現がいっぱい出てくるね。

しかし、村人?町人?が胸糞悪い。わざわざ凶暴性を引き出すようなことばっかりしやがって…自分で墓穴掘ってるだけだろ。面倒な役割をマリーにさせるなよ…
防衛本能的な面があるように感じたから、少なくとも変にちょっかいをかけてくる人たちがいなければもう少しは穏やかに過ごせたのにと思った。