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サウルの息子のdaisukeのレビュー・感想・評価

サウルの息子(2015年製作の映画)
3.0
1944年10月。ユダヤ人のサウルは、強制収容所の"ゾンダーコマンド"として、汚れ仕事に従事していた。すると自分の息子らしき少年の遺体が運び込まれる。サウルはどうにかして遺体を運び、ユダヤ教の教えに沿って埋葬しようとする...

本作はワンカット風の撮影手法で、視点が常にサウルの背中を追随する形で進む。

そのため、サウルの絶望に満ちた表情がリアルに映し出される。一方で視点が狭く、周囲の人々や建物の雰囲気が分かりづらい印象。

特別待遇とはいえ囚人に違いはない。しかしサウルは仕事そっちのけで収容所内を歩き回り、ボーッと佇んだり、近くの囚人に話し掛けたりする。これ普通なら銃殺されるのでは?

"ゾンダーコマンド"と呼ばれる囚人がいた事実を知れたという意味で、とても価値のある映画でした🥲
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