ぽー

サウルの息子のぽーのレビュー・感想・評価

サウルの息子(2015年製作の映画)
3.8
静かすぎて息苦しくなる…
主人公のサウルの台詞は、「ラビ」「埋葬したい」で9割が占められる…
エンドロール含め、森の中にひっそり置いてけぼりにされた感じになる…
そんな作品。

これまで描かれてこなかった一人のユダヤ人の話、てそりゃそうだろう、この「息子を埋葬したい男」で映画仕上げられる人なんてそうそういない。

怖いのが、ピントズレしながらも無数のユダヤ人の「部品」が転がってる中、観てるこっちも段々と無感情になっていってしまい、むしろ、「息子を埋葬したい、ラビ、ラビ」と、あくまで最期まで人間であり続けようとしたサウルこそ異質なものに思えてしまう点。
なんだか近頃、試される作品ばかり観ている気がして、肩こり眼精疲労が半端ない。
ぽー

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