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サウルの息子のaoiのネタバレレビュー・内容・結末

サウルの息子(2015年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

町山智浩さんの解説付き上映会で鑑賞。

殆ど説明されないままに話が進むので、ラディシュやラビ、カポなど、意味を知らない単語は推測しながら見ることになる。
あの状況で何故サウルが"息子"の埋葬に取り憑かれたように拘るのか。
非人道的な扱いの中での人間性の維持であったり、償いという見方も間違いではないと思うけど、あまりしっくりこないなと思っていたので、町山さんの後世への存在の証明と未来への希望という解説はとても興味深かった。

平和な時代に生まれて、強制収容や虐殺など非人道的な手段に如何にして至るのか理解できていなかったけど、近年の難民問題を見ているとその始まりがどのようなものだったのか見えるようになってきているように思う。
難民問題による人道危機が叫ばれる今見るべき、そして考えるべき映画であると思う。
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