たるとたたん

サウルの息子のたるとたたんのレビュー・感想・評価

サウルの息子(2015年製作の映画)
3.6
ゾンダーコマンドという存在を初めて知った…

視野が狭く、サウルに焦点を合わせているため、まわりの状況が分かりにくくて余計に恐ろしい。

山積した裸の遺体を「部品」と呼び、同胞が殺された部屋を 跪いて掃除する。
遺体を燃やすためにせっせと石炭を運び、灰を処分する。
そして自分たちもいずれ殺される。

人を人として扱わないことが常となり、心を殺さないと生きられない。
異常なことだけれど、この状況下では特別なことではない気がして、正気を保つことは不可能に思える。

サウルは息子を弔うことを支えとして、危険を顧みずにラビを探し続けるが…


シアターでの公開中に間に合わず、満を持して鑑賞。
最近はミニシアター系もレンタルが多くなってきて、喜ばしい限り(*^^*)
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