onotoraman

サウルの息子のonotoramanのレビュー・感想・評価

サウルの息子(2015年製作の映画)
4.0
常に主人公のアップの長回しっていう撮影手法が新しくて、ピントの合ってない背景に映りこむ連行される囚人とか山積みの死体とか、むしろ映ってないところで悲鳴だけ聞こえるのとか、最近流行りのモキュメンタリーに並ぶ発明じゃないかって思う。
それと主役の役者が素晴らしくて、この人の目があまりにも何も語らないから、見る人が自由に解釈して物語に没入できる。この役者なしではこの映画の手法も成り立たないかも。

それでもシンゴジラとかリリイシュシュみたいな痛みを感じないのは、自分にとってアウシュビッツが3.11とかいじめより遠い世界のことだからかもしれない。またしばらくしてから見てみたい。
onotoraman

onotoraman