ロブスターのTatsuのレビュー・感想・評価

ヨルゴス・ランティモス監督は以前から気になっていて、漸く見ることができた。世界観が独特で構図や色味もとても好み。
『一対』や『共通』がキーワードで作品自体も前半後半である意味、対をなしている。過剰に歪な精神性や不条理がもたらす滑稽さと危うさが絶妙に散りばめられており、不穏な空気が漂い続ける。この緊張感が妙に心地よく、ラストのシークエンスがより心に響いた。レア・セドゥがとても綺麗。そしてレイチェル・ワイズ、さすがです。