ローズまりぃ

ロブスターのローズまりぃのネタバレレビュー・内容・結末

ロブスター(2015年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

395本目。
これも1個前に観た聖なる鹿殺しと同じ監督の作品でギリシャ神話から作られてるらしくて自分には全く理解できなかった。淡々と進んでいくしラストシーンも結局どっち?ってなる。考察読んでうーん成る程?ぐらいだしこの人の作品私には合わないなぁ。



物語の舞台は独身であることが許されない近未来の社会。その社会では独身の人々を人里離れたホテルに収容しパートナー探しをさせるという制度があった。独り身の男女たちは結婚することの素晴らしさを教えられパートナーを見つけた男女は祝福を受けられる一方男女の恋とは相反する事柄例えば自慰行為は厳しい処罰の対象となっておりさらにホテルに収容後45日以内にパートナーを見つけられない場合は恐ろしい罰が待っていた。それは動物に変えられ森に放たれてしまうというもの。唯一の救いは変えられる動物を自分自身で選べるということくらいなものでホテルに暮らす独身の人々は期限が切れる日が来ることを恐れながら暮らしていた。
そんなある日妻に先立たれた中年男が新たにホテルに収容されることに。男の名前はデヴィッド、数年前に犬に変えられた兄とともに101号室に入居することとなった。入居後すぐにホテルの支配人からなりたい動物を尋ねられるとデヴィッドはロブスターと答えた。「100年以上も生きられるし貴族みたいに由緒があって死ぬまで生殖能力がある」というのがその理由だった。デヴィッドは入居後すぐに滑舌の悪い男と足の不自由な男と友人になったもののなかなか女性と親しくなれずにいた。また45日の期限を延長するにはホテルの森に潜む独身者のレジスタンスを狩ることが必要だがそこでもデヴィッドはレジスタンスに麻酔銃を命中させられず結果を出せずにいた。刻々と期限が迫る中足の不自由な男がホテルから抜け出すべく行動に出る。鼻血が出やすい女性の気を引こうと足の不自由な男は自らの鼻を強打させさも自らも鼻血が出やすい人間を装ったのだ。このアプローチが功を奏し二人はカップルとなりダブルルームに移動することにダブルルームでの生活とヨットでの同棲生活を過ごしそこで問題がなければ四週間で街に戻れることとなった。
鼻血が出やすいカップルの誕生を見届けた後デヴィッドもある女性と急接近を図る。その女性とはホテルに暮らす人間の中でも特に冷徹で残酷と噂されるショートカットの女。二人はすぐにダブルルームに移りごく普通のカップルのように同じベッドで寝てときにはセックスをするような仲にまで発展する。しかしある朝デヴィッドが目覚めるとショートカットの女はデヴィッドの兄である犬を蹴り殺していた。懸命に悲しみを抑えるデヴィッドだがショートカットの女は「嘘の上に恋愛関係は成り立たない」と言ってデヴィッドを責めてきた。ショートカットの女は嘘の恋愛をした罪でデヴィッドをホテルの支配人に告発しようとするが逆にデヴィッドはショートカットの女を麻酔銃で撃ち気絶させることに成功する。デヴィッドはショートカットの女を動物に転換させる部屋へと運び込み兄を殺した復讐を果たすのだった。
その後デヴィッドはホテルを逃げ出し森で独身者のレジスタンスと出会う。レジスタンスのリーダーの女に迎え入れられるデヴィッドだがこのレジスタンスの中にも厳しい掟があった。死ぬまで独り身でいられる代わりに恋愛やセックス、ナンパや男女がいちゃつくことは厳しく制限されていた。レジスタンスの一員としてデヴィッドはホテル勢力との戦いに身を投じることとなるが同じレジスタンスの近視の女と徐々に親しくなっていく。そんなある日デヴィッドはリーダーとともに街へ買い出しに行くことに。街の警官に独身と怪しまれないようにリーダーは仲間の中年男とデヴィッドは近視の女とカップルを演じることとなるがデヴィッドたちはまるで本物のカップルのような雰囲気を醸し出してしまいリーダーの実家に行った際デヴィッドは近視の女に優しくキスをした。リーダーはこのキスをデヴィッドの熱演と勘違いし満足していたがこの一件以来二人は愛し合うようになっていった。その後レジスタンスはホテル襲撃を計画する。その目的はホテルに暮らす男女の愛が本当のものなのかどうか試すこと。リーダーはホテルの管理人とそのパートナーに銃を突きつけると二人はあっけなく愛のもろさを露呈。デヴィッドはヨットで過ごす鼻血が出やすいカップルを訪れ足の不自由な男が鼻血を自演していたことを鼻血が出やすい女に告げるとたちまちカップルの雰囲気は最悪なものに。ホテルで育まれた愛が薄っぺらかったことを暴き出しレジスタンスたちは勝利に沸くのだった。
その後もデヴィッドと近視の女の愛は続き二人は他のレジスタンスに関係が気づかれないよう独自のサインを考え出した。その数週間後には二人は口を開かずとも会話ができるようになっていた。しかしそんなある日二人の関係にリーダーが疑問を抱くようになってしまう。いつものように街に買い出しに出た際実家で両親のクラシックギター演奏を聴いているとデヴィッドと近視の女がロマンティックな旋律に合わせて激しいキスをし始めた。演技にしてはあまりにも親しすぎる二人の様子をリーダーは危険視するのだった。リーダーは近視の女の日記を読みデヴィッドと恋仲にあることそして二人で森から逃げ出そうと考えていることを知るとすぐに残酷な処罰を近視の女に下した。視力矯正の手術と偽り近視の女から視力を奪った。森に戻ると近視の女は目の異変に気づき目が見えないながらもリーダーにナイフで襲いかかった。リーダーは部下を身代わりにして攻撃を避け近視の女に落ち着きを取り戻すよう諭す。デヴィッドは近視の女の失明にショックを受けながらも懸命に彼女を支えようと力を尽くす。コップやボール様々なものを近視の女に触らせ少しでも生活しやすいようにとリハビリを手伝った。そしてデヴィッドはある大きな行動に出ることを決心する。それはリーダーを襲い二人で街へと逃げることだった。デヴィッドのリーダー襲撃はさほどの苦労もなく成功しデヴィッドに気絶させられたリーダーが目覚めると全身を拘束され猿轡をされた状態で森の穴の中に横たわっていた。その周りにうろつく野犬二頭にリーダーは恐怖の表情を浮かべていた。
その翌朝デヴィッドと近視の女は誰にも見つかることなく街へとたどり着き喫茶店へ入る。そこでデヴィッドは近視の女と同じように自らの目を失明させようと考えていた。近視の女に「最初は変な感じだけど慣れるわ」と励まされデヴィッドはステーキ用ナイフを持ってトイレへと向かう。口にペーパータオルを詰め込み自らの目にナイフを突き刺そうとするデヴィッド。近視の女は一人席に座りデヴィッドの帰りをいつまでも待っていた。
ローズまりぃ

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