シヨダ

ロブスターのシヨダのネタバレレビュー・内容・結末

ロブスター(2015年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

おひとりさま禁止の世界。
ひとりで街にいると尋問され、パートナーがいることの証明を求められる。
ひとり身ならば、強制的に(?)施設へ入れられる。45日間でパートナーを見つけられなければ、動物にならなければいけない。
ツライ! こんな世界は嫌だ!
かなり笑えるんだけど、笑えない!

動物になることをいとわない人がいそうだけど、動物になるにしてもかなりの苦痛を伴うという設定だから、みんなパートナーを見つけようとそれなりに努力する。

この世界では恋愛において「共通点」がとにかく重要らしく、足が悪い、鼻血が出る、情がない…などをきっかけに一気に仲良くなる。共通点にこだわるさまが滑稽に見えたけど、これって、共通点の種類こそ違うものの私たちの世界でも行われていること。そのための擬態だって、よくある話。

主人公は施設を抜け出して、ひとり身チームの仲間になるけどここがまたキツイ!
ひとりで生きていくって大変なこと。あっちもこっちも嫌だなーと思わされる。

ラストは、共通点を作るために目を潰そうとする主人公。どうなったのかな? あんなガラス張りの店から逃げ出したら外を通るのがわかるはずだから、まだ店内にいて、目は潰さずに戻ってくるかな。そうだといいな。
共通点にこだわりすぎるのは滑稽だから。
シヨダ

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