このレビューはネタバレを含みます
大人になったらパートナーがいなければ
殺されてしまう世界。
中には、反抗するシングル派がいて
彼らはひっそりと森の中で暮らしている。
そんな世界でコリンファレル扮する、妻を失った主人公が居心地の良い世界を模索する話。
エンディングで、コリンファレルが戻らなかったのにはどんな意図があるのだろう。
パートナーを強要される世界においては、
自然と自分と共通点のある相手を探し、
そんな相手が身近にいなければ無理やり相手に合わせていくしかない
という事が、このストーリーの論点なんだろう。
最後、主人公は目が見えなくなった愛するヒロインと同じ境遇になることを貫き、
自分もナイフで目を刺し、失明したのだろうか。
もしくは、相手に合わせることが必ずしも良いことではない、自分らしくある事が重要だと気づき、逃げたのだろうか。
どちらなのか考える余白を与えたストーリーだった。
法律婚だけが正しいと捉える人々の風刺?的な作品のように感じた。
どちらにせよ、相手と自分の価値観が
同じである必要はない、
互いの違うところも良い事だと受け入れる事が、幸せへの近道なんだと
感じさせられた映画でした👏