みーみー

ロブスターのみーみーのレビュー・感想・評価

ロブスター(2015年製作の映画)
3.5
結局のところ何が言いたいのかは正直ピンときてはいないんだけど、それなりには楽しめる作品だった。ただ、ストーリーがというよりも笑いのセンスだったり、設定に関する発想だったりが面白かったという感じ。

とにかく前半は爆笑の連続で、これ劇場じゃなくてDVDでよかったなと思った。こういうシュールな笑いが大好きだから爆笑してたけど、世間一般的にそんなに受けるとも思えないし、劇場だったら笑ってる人あんまりいなかったんじゃないかな。町山さんも言ってたけど、確かに松本人志的な笑いに近いにおいは感じた。

あと、ちょっと暗くて冷たい空気感漂う映像の質感とか、スローモーションの使い方やカット割りとかは、PVみているようなかっこよさを感じるシーンもあったり、音楽も込みで笑いを作ってたりして、そのあたりも結構好きだった。

主人公がホテルから逃げ出して、レジスタンスに参加したあたりから笑いの量もだいぶ減ってしまって、その分前半は笑いで隠れてた単調さが際立ってしまった感じがして、そこからがとにかく長く感じてしまった。もうちょっとコンパクトにしてもよかったんじゃないかと思う。
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