昔レアセドゥ目当てで観た覚えがあるが、今回はヨルゴスランティモス監督作品として観ることに。
誰とも付き合えなかった人間は動物に変えられてしまうという斬新な設定が今作の魅力の一つ。
この設定を通して人間同士の愛の形をみていく。今作では共通するモノが二人を結ばせるという意味合いを強く感じる。鼻血であったり考え方であったりと。だがそんな人間の性質を皮肉るラストはかなり印象に残る。
監督の映画は相変わらず人間のパーソナルな部分というのか、見てはいけない部分をみせて観客を刺激してくるという感じがする。ただその気持ち悪い刺激が最高でたまらない。
一番好きなシーンは冒頭のワイパーと殺しのシーンだったりもする。後は男がカラの銃を撃った瞬間のレアセドゥの顔も最高。
