このレビューはネタバレを含みます
2021_No.25
競技かるたという知名度が低い競技を魅力的に描いた名作でした。
百人一首と登場人物の感情を上手くリンクさせているのが素敵ですよね。
机くんが決勝で挫けそうな時に千早が「もろともに〜」の札を飛ばして勇気づけるシーンは熱かったです。
運命戦に弱い太一を原田先生が「このたびは〜」の句を送って励ますシーンはこの映画で一番の名シーンだと思います。
神様や運のことについて言っていいのはすべてを懸けた人間だけという言葉によって、太一は決勝でお手付きを誘うことができたというように、百人一首としっかり繋がっていたのが素敵でした。
本作の影響を受けて、百人一首の解説本を買ったので少しずつ勉強していきたいと思います!
そして本作を語る上で外せないのが主演の広瀬すずですね。
恵まれたビジュアルだけでなく、元気いっぱいで情熱的な演技ですっかり魅了されました。彼女には主演に必要な、視聴者を惹きつけるオーラが備わっており、同世代の女優と比べてもレベルが高いですね。