アイドル映画だと思って舐めててすいませんでした!
競技かるたの静と動をスローモーションを用いてドラマティックに、そして美しく描いており、目の保養と言う邪念だらけの気持ちで観ていた私はいつの間にかソファ上で正座鑑賞となってました。
競技かるたのルールは新入生に実演して見せ、世界観は百人一首好きのキャラを通して分かりやすく説明してくれたりと、初心者でも物語に入りやすい工夫が施されている構成も◎。
また、主人公だけではなく、それぞれのキャラを丁寧に描いていた印象。
どの世界にも天才はいるものですが、腐らずに努力を続けた凡人にスポットが当たったのも良かった。
それでも際立ってしまう広瀬すずの圧倒的ヒロイン感。彼女が画面上にいるだけで絵になる佇まい。演技も堂々としたもので自信と意思の強さを感じます。
前後編の二部作だけど、前編である「上の句」単体でも物語として完結している素晴らしい完成度ではないでしょうか。下の句に期待!