タクシー運転手に扮した監督が一般客を隠し撮り(という設定)のオムニバス式ドキュメンタリードラマ
規制の厳しいイスラム教社会、イランの庶民の今を映し出していて最後のヲチまでよくまとまっている。
血だらけの夫に泣き叫びながらも遺言を気にする妻、海賊版海外DVDを売りさばく小肥り男、タクシーを使い死刑論を偉そうに語る強盗(笑)、金魚を大事に運ぶ謎の二人、ませた現代っ子の姪、規制によりクビになったバラを持つ元弁護士、それぞれのキャラが混沌とした社会を現している
小肥りおじちゃんのお奨めアート系DVDに黒澤作品が入ってたのがうれしい
遠い紛争が絶えない中東でも小洒落たマニアックなウディアレン作品を愛する人々がいるのが興味深い。
後部座席に付いた血がいつの間にか消えてたのは惜しい!