母の死と残像に揺れる3人のナイーブな男性たちの話。
次男と繋がりを持とうと必死の父。ゲームキャラで繋がろうとするも即死するエピソードには苦笑。
子供が生まれ幸せの真っ只中にいるはずなのに何処か躊躇する長男。
そして思春期真っ只中の次男。決してイケてる感じではない。
物語はそれぞれの視点で進む。
次男コンラッドが母の死の真相を知ってからの一連のエピソードは俊逸。
ゆっくりなだれ落ちるオシッコ、虚空を見つめる瞳に涙、2人並んで歩く姿とナレーション。起こっている事実は決して美しくない。だが、一連の流れが琴線に触れる。
家族って意外と心が通じ合っていないのかもしれない。絆は脆くて危うものかも知れない。でも例え絆が脆く心に齟齬があっても、切れない何かで繋がっているような気もした。
