2024年10月、人生初鑑賞。

率直に、ごめんなさい。
何も残ってない…。
映画というよりも２時間ドラマという印象。

取るものと、捨てるもの。
命を大事には分かるけど、綺麗事を発信するだけで終わってる感じ。

作品の意図や思惑、伝えたい事は少なからず分かってる。だけど、贔屓や忖度は一切しないで書くと、フツーにツマんな過ぎて、観てられない。

そういうドラマ内容だから理解してるけど、BGMによる感情の誘導とその話し方や構図、選んだ言葉があからさま。自発的にこちらが考える余地、自由に浸る余地を与えない印象。
BGMが本当に多くて、邪魔でしかない。
押し付けが酷い。

シャンプーとリンス、中国製だけどって、大丈夫か？
下水から取って来た上澄みじゃないだろうな…。

選挙場面は、悪い意味で印象的だった。
当選したらあっさりと公約を破棄したり、全く違う事をやり始めた政治家を思い出したわ。



取材内容やメイキング、インタビューには本来触れたくないけど、仕事柄、今回は例外でそこにも触れる。
役者としての武田鉄矢さんの考え、弁護士でもあるこの作品の演出家さんの内側に触れられたのは貴重だった。
ただ、作品は本当に全く面白くなかった。
確かに、鑑賞後に泣いてる人もいたけど、はっきり言って理解はできなかった。
武田鉄矢さんは[売れる要素が無い作品。]と言ってたけど、それにしてもこれは…。

終わってから演出家さんの思いや込めたものをダラダラ聞くと、それがどれだけ映画に反映された？
と、疑問。

映画の外(メイキングとかインタビュー)の方が、伝えたい事がよく分かった。映画にするより、丁寧にドキュメンタリーとして制作した方がずっと良かったんじゃないか。
と、正直な感想。

この作品が、制作者の伝えたい事の道標や起点になればというのは分かる。
私は、映画内容からは何も伝わらなかった。
年齢重ねたら、少しずつでも何か分かるかな？
記録。



余談。
劇場鑑賞の後、武田鉄矢さんの軽い談話と一曲だけ聞かせて貰った。直接話す事はできなかったけど、"刑事物語"で感じた優しさや、本人から溢れるヒーローの香りに、泣いてしまった。
俳優は作品の駒の一つでしかない。
それでもいい。
その作品から受けた本人の気遣いは本物だった。
ほんの数分くらいだったけど、やっぱりすごい人。

記録。

小学生の頃、親にオーディションを勧められエキストラに参加し、海辺で花火のシーンを撮影中にカメラを撮ってたら近くにいた武田鉄矢さんに話しかけられてとても気さくな方だと思った。
フッドのプロモーションと映画業界に携われた思い出の作品。

限定公開で、エキストラとして参加。
出演者はほとんどプロではないため、他の映画には劣るが、新潟のアピールやメッセージ性はあったと思う。