「全く新しいネイチャー・ドキュメンタリー」というのだが、たしかに、既存のドキュメンタリーの枠を大きく逸脱している。
まず「これ、どうやって撮るねん」というシーンの数々。『テラハ』のデートシーンで、カメラが入店する2人を店の中から撮ってるような違和感(先に入店する店が分かってないとそんな撮り方できんやろ的な)。いや、そういういかがわしさ、嘘くささも、ドキュメンタリーの醍醐味なのだけど。
また、四季がテーマといっても、地球には色んな場所があるのだが、本作ではその場所はいっさい示されない。「え、ここはどこの映像なの?」というのがめちゃくちゃモニョる。なんだこりゃ。
そして、圧倒的な鶴瓶の声の存在感。もはや暴力に近い。俺は嫌いではないけど、イボイノシシより鶴瓶が出てたことの方が確実に俺の記憶に残るよ。
あと、本作を観て思ったのは、CGの発達で一番損したのは、こういう動物ドキュメンタリーだな。どんなすごい映像が撮れても、『ライオンキング』には勝てんな。