しょーや

この世界の片隅にのしょーやのレビュー・感想・評価

この世界の片隅に(2016年製作の映画)
4.7
DVD買います。本当に大好きな映画。


大切な何かを奪われた人たちが
後悔とか苦悩を抱えながら
前を向いていく話。

戦争映画なのに、すごく後味がいい。
戦争映画嫌いな自分でも見れた。


家族が死んで悲しんでいる人、
過去の出来事に後悔ばかりしている主人公が立ち直り、前を向いていくシーンが
最後に描かれるんだけど、それと同時に
失恋から立ち直るシーンが同時に描かれているのが本当にいいなって思った。

大切な何かを失った時の欠乏感、絶望感は
時代を超えて共感し合えることなのかも。


でも彼らと決定的に違うことは
悩み続けないこと。

今は悩み続けていても、家族が死ぬことはないし、ご飯もあるし、寝る場所もある。
でも、彼らは悩む暇がないくらいやることがあるし、生死がかかってる。
今ある大切なものに焦点があっているから
前を向くのも異常に早い。

昔の人は強いなーって思うけど、
それは僕らが弱いんじゃなくて、
弱くてもいいくらい裕福になったから
なんだろうな。

生きるために、悩みや後悔から前を向けるように人間ってできてると思う。
なのに、何年も悩むことがあるなら
それはきっと裕福なせい。

悩んだら、悩ませないくらい
体と頭を動かそうと思う。
しょーや

しょーや