なるみ

この世界の片隅にのなるみのレビュー・感想・評価

この世界の片隅に(2016年製作の映画)
3.0
主人公すずに、感情移入できる人とできない人、好き嫌いがわかれる人物だなと思った。私は、このすずの人柄、私のお母さんと私にそっくりですごく感情移入できたし、すずは周りの人に恵まれているなと感じた。
ぼーっとしちゃうのとか私を見ているみたいで見てられないって部分もあった(笑)
この時代だからすずのような性格は好かれたような気がする。
今は個人の主張をしないと埋もれてしまうし、何か好きなこととか得意なこと、自分から行動するコミュ力がないと生きていけない。っていうか、周りから空気にされてしまう。いつも生活しててそう思う。

「普通」であることがこの時代の人々の支えとなっていたんだね。
映画の中で何度も「すずは普通」って言葉が出てきた。
すずはいつも何も言わなかったけど、その言葉って嬉しいのだろうか?
普通の中にある個性を見つけてくれるような愛しい人と結婚したいね。

すずの声を演じているのんさん(能年玲奈)がぴったり役柄に当てはまっていたな。戦争を後世に伝える一つの手段になっていくんだなと感じた映画でした。
なるみ

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