このレビューはネタバレを含みます
今までも戦争という歴史はもちろん知っていたし凄惨さも悲しさも分かったつもりでいたけれど、本当に過酷な日々であったことを痛感した。
日常を戦争が少しずつ蝕んでいき満足な食事も休養も、はるみも右手も笑顔も容赦なく奪われていく光景を気づけば唇を噛んで見ていた。
すずさん達がどこまでいってもいわゆる普通の人々なので感情も表情も自分とリンクしてはるみのシーンでは初めて映画を途中で見たくなくなってしまう程の喪失感を感じた。
前触れもなく普段を切る爆発音や発砲音で毎回心臓が掴まれたような気分にもなった。
一番恐ろしいのはこれが全部実際に起きていた歴史であること。
遺恨ではなく歴史を残し、ここまで日本を復興させてきた先人達がいることを忘れないように みんなが笑って暮らせますように。