日本版ライフ・イズ・ビューティフルだと思う。
戦争ものは、教科書的だったり、非現実的に感じてしまうことが多いが、この作品は自分もその時代を過ごしたように感じてしまう。
主人公たちは、ただ日常生活を送っているのに、戦争が入り込んでくる作りがそうさせる。
おっとりな性格の主人公すずが、終戦日に叫んだセリフは、その性格からは想像つかないものだが、当時の多くの人もそう考えたに違いない。と思えるほど感情移入してしまった。
終戦後も時間を割いて描いていたのも良かった。そりゃ8月15日で全てお終いな訳がない。
キャラクターたちがみんな個性豊か。そいつらがフッと居なくなってしまうのが悲しいというか悔しい。
でもこの映画、コメディなのがまた凄い。