このレビューはネタバレを含みます
凄い映画だった。
今まで見たことが無い戦争の描き方だった。戦争が悪いとかダメと言った考えの押し付けのアプローチでは無く、自分で感じるべきなのだ。
日常が変わる様、その中で淡々と過ぎていく日付。等身大のいわゆる「普通」と言われる主人公の最後の涙の重みたるや…
戦争が始まる前も真っ最中も終わった後も優雅に飛ぶ鳥を見て鳥になりたいと思わされる。
砂糖が無い中で樹液を吸うカブトムシになりたいと思う。動物の描き方もすごく効果的。
きっと映像的な効果もたくさんあるんだろうなぁ…
全体的にテンポがあってとても見やすい。
メッセージ性も凄い。
小さくても居場所を第三者が奪って良い権利なんてどこにも無いんだ。