2016年12月、テアトル新宿で鑑賞。
余韻がすごくて、見終わった後になって涙がでてきてしばらく動けなかった…
後日もう一回見に行きました!
戦争中という、いまの私からしたら「非現実的」で「非日常的」な世界なんだけど、
描かれているのはあくまで
「現実」であり、どこかのほほんと見える「日常」
あー、警報って飽きるものなんだな、今まさに死が迫ってるという恐怖よりも、夜中に起きて避難しなきゃいけないという、めんどくさいものなんだな、
という、じわじわくる新感覚と衝撃
私がこの時代に呉で暮らしていたら、同じ感覚だったのだろうか
水兵になった哲がすずに
「お前だけは、最後までこの世界で普通で、まともでおってくれ」
と言った
「警報に飽きる」なんて状況、本来はあってはいけないし、戦争が「日常」になってしまってはいけない
そんな当たり前の感覚すら失い、誰もが普通に見えて普通ではない世界
なんだろう
あたたかい気持ちも抱きながら、
ものすごく落ち込んだ作品でした