あましお

この世界の片隅にのあましおのレビュー・感想・評価

この世界の片隅に(2016年製作の映画)
4.1
2016年12月、テアトル新宿で鑑賞。
余韻がすごくて、見終わった後になって涙がでてきてしばらく動けなかった…
後日もう一回見に行きました!

戦争中という、いまの私からしたら「非現実的」で「非日常的」な世界なんだけど、
描かれているのはあくまで
「現実」であり、どこかのほほんと見える「日常」

あー、警報って飽きるものなんだな、今まさに死が迫ってるという恐怖よりも、夜中に起きて避難しなきゃいけないという、めんどくさいものなんだな、
という、じわじわくる新感覚と衝撃

私がこの時代に呉で暮らしていたら、同じ感覚だったのだろうか


水兵になった哲がすずに
「お前だけは、最後までこの世界で普通で、まともでおってくれ」
と言った

「警報に飽きる」なんて状況、本来はあってはいけないし、戦争が「日常」になってしまってはいけない
そんな当たり前の感覚すら失い、誰もが普通に見えて普通ではない世界


なんだろう
あたたかい気持ちも抱きながら、
ものすごく落ち込んだ作品でした
あましお

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