毎日が少しずつ辛くなっていく。それでも幸せがあって、毎日生きていく。そんな普通の人たちの生活のはなし。
自分が戦争のことを本当に知らないんだなと痛感。恥ずかしい。
後半は涙腺が崩壊してしまって、全てに号泣していました。それでも観てよかったし、観るべきだった作品。
切なくて辛くて悲しくて、でもその中にあるみんなの思いやりや幸せに救われる。みんな優しくって周りの人達のことを支え合っていて、辛いことはあるけれどそれに心を呪われていない。懸命に、普通に、毎日を生きて過ごしてる。
ああ戦争ってこういうことなんだな、って思う。「みんな」は誰も戦争なんかしたくないし貧乏も嫌だ。「だれか」がそれを始めて、それのせいでたくさんのものや人を「みんな」が失う。犠牲になるのは「みんな」。
それでも毎日を生きなければならないから「だれか」の言うことを信じて懸命に生きる。「だれか」が始めた戦争のせいで、「みんな」はその戦争のために、必死に生きていたのに。
終戦は、生きる理由をひとつ失うのと同じことなんだ。もちろん終戦してよかったのは当たり前だけれど、彼らの生きる理由だったんだ。そう思うと切なくてものすごくもやもやする。
戦争映画って戦争の中心にいる「だれか」を映したものが多いけれど、これは「みんな」を描いたもの。「みんな」がいかに普通であったか、わたしたちと変わらない普通の人間であったかがよく分かる。そんなこと当たり前かもしれないけど、当たり前のことって気づき辛い。
ああ、この世界がこの世が平和で、みんなが笑って過ごせますように。
