しぇん

この世界の片隅にのしぇんのレビュー・感想・評価

この世界の片隅に(2016年製作の映画)
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わたしは戦争や震災を風化させないというようなことがどうしても苦手だったのだけど、これはみていて、あぁ、本当だ、という気持ちになって、とても怖くて、わたしは、死ぬのがとても怖くて、嫌だった。たくさん泣いてしまって、悲しくて、嫌だなぁと思った。嫌だなぁと思うことが大切だと思った。

ひと月前、周作さんの顔を描いた右手
という言葉がとても悲しくて、見ている間もなんども思い出して泣いてしまって、今もまたこれを書きながら涙が出た。

なんでと言われたら説明できないのだけれど、ずっと、あの右手が、右手が残してきたものが、その不可逆性が、悲しくて悲しくて仕方なかった。
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