このレビューはネタバレを含みます
宮沢りえさんの鬼気迫る演技に引き込まれます。
もうでもホントそれだけ。
それ以外はストーリーは平凡なくせに壮絶っていう。
もう観ながら監督のエゴが凄すぎて意味わからん。
気持ち悪い。
これがこの映画への率直な感想です。
娘、イジメで制服を隠されて、それに対抗するべくなぜか下着姿に!
もうこの演出が受け入れられない。
なんでそんなことする必要があるの。
その前の段階で学校に行きたがらない娘を、学校へ行け!と執拗に怒りまくる。
ありえん…。
何を考えてるのや…。
それがわけのわからん下着姿になる行動を促し、なぜかそれだけで制服を返してもらえるという意味わからん流れ。
余計面白がるやろ。
あれだけ執拗にイジメてたのに、あれだけでやめるとは思えない。
そして制服を着て帰ってきた娘によくやったと褒め称える母。
この時点でもう自分の肌に合わないことが確定したのですが、ラストがさらにありえないと聞いたので我慢して観ました。
そこからもまぁよくわからん偏見演出のオンパレード。
鮎子ちゃんになぜかお漏らしさせるし、
末期癌でいつおかしくなってもわからないのに車運転し出すわ、
無言でいきなり平手打ち喰らわすわ、
こんな状態なのにオダジョーは何もしないクズ野郎で、見舞いにも行かない。結局願いを一つも叶えてやれず、挙句にわけわからん組み体操。
そして極め付けのーー!!ラスト!!
ああ、これか。
これはやべーやつ。
頭おかしい。
頭おかしくなっちゃった、この家族&よくわからん探偵。
そもそも風呂場で葬式なんかやらんやろ。
もうこの時点でちょっと頭おかしいかなって思ったけど(そんなところでやったらもう風呂入りに行きたくなくなりそうなもんじゃない?)、ぶっ飛んでイッちゃってますがな。
倫理観の欠如。崩壊。
勝手に死体燃やしたら法に触れないの?!
燃え盛る炎をバックに
湯を沸かすほどの熱い愛
という赤い文字ドーン!!
ダジャレかよ。
笑えないダジャレ。
サイコパス。
サイコスリラーかホラーか怪談話。
人間を燃料にした風呂に入ってみんな悦の表情っていう。
あー、怖。
怖すぎる。
背筋寒くなった。
これをどうやったら感動できるのか、私には全くわかりません。
どういう意図でこの監督は作品を作り上げたのか。
知りたくもないが、役者さんやスタッフの皆さんも「おかしい」って誰も思わなかったのかな?
もしそうだとしたら、それがホラーだね。