たむたむ

湯を沸かすほどの熱い愛のたむたむのレビュー・感想・評価

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
3.9
『浅田家!』の中野量太監督の商業映画デビュー作。

明るさと強さが持ち味のシングルマザー双葉が、突然の余命宣告を受け、残酷な現実を受け入れながら「絶対やっておくべきこと」を実行していく姿を描くヒューマンドラマ。BSにて。
前から気になってた作品で、ようやく鑑賞!

とにかく主演の宮沢りえと娘・安澄役の杉咲花 2人の演技を見るだけでも価値がある作品じゃ無いかなと。第40回日本アカデミー賞において、主演と助演で最優秀賞受賞に輝いたのも頷ける。他のキャストたちも皆、演技達者ばかりで感情移入しまくり。。とくに『さがす』での演技が記憶に新しい、鮎子役の伊藤蒼ちゃん!こんな小さい頃から既に女優やったわ( °ω° )

残り少ない限られた時間を、生きるため、家族のために使おうと奮起する双葉。主演の宮沢りえの表情は、生き生きとした笑顔が印象的な序盤と病魔に犯された終盤とでは、まるで別人のよう。。

ただ、双葉に好感が持てないと変な感覚を覚える作品かも。学校でイジメにあう安澄に対する態度には賛否あると思うし、それこそラストなんかホラーチックだし、あれよあれよという間に感化されていく周りの人物たちも、気色悪く感じる人が少なからずいそうな気はします(^^;;
(特にトーリが演じた拓海とかね…笑)

でもやっぱり主演2人の圧巻の演技で、そんなことはどーでも良くなってしまう。そのくらい引き込まれた。泣くつもりなんか無かったけど、安澄を独り立ちさせようと双葉が説得するシーンで決壊(苦笑)あんな言葉を娘から言われたら、お母さん泣いちゃうよ…!(子供おらんけど・笑)
特に、序盤の伏線が全て繋がっていたと分かったシーンは、もう本気泣きでした。。( ´ඉ_ඉ` )
たむたむ

たむたむ