湯を沸かすほどの熱い愛のTorikoのネタバレレビュー・内容・結末

タイトル通りの映画だと思った。
"お湯のような温かい"じゃなくて、湯を沸かすような熱い愛だなと。

不遇の人生ながらも双葉が力強く生きていていけるバックボーンはどんなものだったのか。双葉も育ての親から熱い愛情を受けていたのか。

あまりにも強引で自由な双葉の性格は親からの愛情を受けなかったからこそ、自分の足で立っていけるように自分の納得できるよう生きるのに必要なことだっなのかな。

双葉は強引すぎるけど保護者(親)である以上、子どもが今後自立するために必要なことを叩き込むことは必要。たとえそれが自己満に見えても、その時子どもが嫌がったとしても将来的にはよかったと思ってもらえることを全力で注いでいくことが親として後悔のない生き方だと思った。
血が繋がってないからこそあそこまで熱くなれるのかもしれない。

ラストシーンは「これってそういうこと？！」と思って直後はモヤっとした。
見終わってレビューを見て色々考えてしまった。
そういうふうに見える演出だけど、視聴者側が勝手にそう捉えてるだけで、タイトルの背景もたまたまそう見えるだけなのかな、と。
製作側が露骨にわかりやすく(棺桶から双葉を取り出すところを描写してたりしたら) さすがに問題作すぎるから、ほんの少しだけ余白を残して、あとは託すって感じで投げられた感じがした。

最後のモヤモヤ含めて後を引く映画だった。