このレビューはネタバレを含みます
涙は出なかったけど良かったと思う。ざっくりした特長は不幸に次ぐ不幸に次ぐ不幸と"それを描くための前振り"の連続ながら暗くなりすぎない作風。が、容態が急に悪くなった病室での宮沢りえの演技はもう死んだのかと思うほどホラーだった。杉咲花が言ってたのはこれのことかー。
①ラストシーンを描く為の銭湯設定△
おそらく双葉に頼まれたからそうしたのだろうと考える。ちょっとびっくりしたけど実際私も母から何かしら死ぬ間際に頼まれたことはやり遂げるかもしれない。
②イジメを克服する為の勝負下着設定○
私だったら余命を宣告されて娘がいたら甘過ぎるくらいに優しくしてしまうかも。厳しく接する事が出来る母親は強いなぁと思う。双葉は後者のタイプっぽい。
③本当の母親と接する為の手話設定○
良かったけど全部この手法なのは気にはなる。それに双葉も娘1も娘2もみんな母親に捨てられているという過去…。私もそうならば自分の本当の母親の事を知り必ず一度は会いに行きたい。
④ピラミッドの為の登場人物設定△
探偵と松坂桃李はちと無理があった。
理屈じゃなくて本能がそうさせる母親像。彼女らの存在そのものが愛なのである。