このレビューはネタバレを含みます
地上波にて。
こんなにも生い立ちが複雑な人たちが、どうしてこうだらしのない男（オダギリジョー）のところに集まるのか…と思いつつも。あの飄々とした感じで、「大丈夫？」って言われたら「もう！しっかりしてよ！」と怒りながらお尻を叩きながら寄り添ってしまうんだろうなーなんて。
そのダメ男が残した子供たちと縁で繋がった人への無償の愛。他人から家族へこういう風に形を変えるんだなと思いました。
やるべき事が見えている人は強い、だけども、つらさを乗り越えてきた人にしかこんなに強い愛は持てない。双葉の強い愛はもともと持つものではなくて、生きるうちに作られたものなのかなぁと思いました。
残されていく人を繋ぎながら、自分の生きた形を残して。
残されたものはこれからどう生きるか、どう別れるのかを考える…それも愛なんだなぁ。
母を看取った時の感情が一気に流れ出てきて涙と嗚咽が止まりませんでした。
鮎子が前の家に帰ってしまい、双葉と安澄が迎えに行き、緊張がほぐれてお漏らししちゃうシーン、「全部出た？パンツ脱ごうね！」あれは本当の母親の言葉ですね…いや、本当の母親なら「何やってるの！」となるのかもしれないなんてとても考えさせられるシーンでした。
（思い出しながらここに記している今また涙が…）
今日はこの映画を姉と並んで鑑賞しました。2人で泣きまくりながら、たくさん話した。
愛してる人と何度も見て、ぐちゃぐちゃに泣きながら感想を話し合える…そんな家族も良いもんだなと思いました。
