お母ちゃん(宮沢りえ)の強さが際立ってる映画。
お母ちゃんが死を宣告されてからやり残したことをとことんやり抜く勇気と根性は見もの。ただし、この強さは生まれ持ったものではなく、実はその裏には色々と辛い思いをしてきた過去があって、その辛さから「自分が強くなって生きなきゃいけない」という自己暗示を掛けて日々奮闘しているという印象。
人間は皆程度の差はあれど、何かしら辛い想いはするだろう。重要なのは、その辛さから逃げずに、正面から向き合ってそれをいかに自分の糧にするかだと思う。お母ちゃんがあずみに向かって「逃げちゃダメ。逃げたらこの先も逃げ続けることになる」という説教は心に響いた。彼女の子育ての仕方は非常に勉強になる。自分もいつか子供ができたときはあんな感じに強くありたいものだ。
役者も皆さんとても上手で感情移入のしやすい映画でした。泣きたい時にオススメ。