カントク

湯を沸かすほどの熱い愛のカントクのレビュー・感想・評価

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
1.7
公開当時、とにかく泣ける映画とかなり話題性があったものの、見送っていた作品。

最近は 巷で話題になった作品 = 楽しめない
パターンが多かったのですが、案の定本作も体質的に合いませんでした。



以下、私的に感じた部分。

とにかく見ていて辛く、重かったです。
役者の演技が素晴らしいのはうなづけるし、泣けるポイントは多々あるのだが、なぜだろうか、見ていて、とても息苦しい。

序盤、学校で過酷ないじめを受けている娘に向かって「今逃げたら、これからも逃げる人生になる」と喝を入れる母。←ここで「ん?」と疑問が湧いた。なぜこのような行動を取るのか。ここは味方になって欲しかった。過去に自分もそういう経験あるならこの流れは分かるが。

他にも可笑しなシーンが目立ちます。
濡れたパンツをドアノブに引っ掛けて立ち去る場面。←何がしたいんだ、君は!

学校で下着になり、牛乳を吐くシーン。
懐古一番、「牛乳です!」と状況説明した男子生徒。← なぜわかった!?なぜ叫んだ!?あまりの突然に聞き間違えかと思って、巻き戻ししてしまったではないか!

会計後、店員への不意打ちビンタ。
後ほど訳が明かされるが、それでも人としてこの行動には疑問に感じた。何年も経っているのに悪趣味過ぎやしないか。見ていてとても気分が悪くなった。
他にも別れた旦那を訪ね、オタマで出血するくらいの一撃をくらわせたり、何かとバイオレンス行動が目立つんです、奥さん!

更に娘にとある真実を暴露する場面。
こちらも後ほど訳が語られる訳だが、こんな重要な事を隠してこのタイミングで明かす事に違和感を感じた。言うならば切なさよりも怒りを感じた。

そんなこんなで、主人公が何を考えているのか掴みきることなく、エンディングへ。


全然泣けないよ...。「この感動は予測出来ない」とキャッチコピーにあるが、自分は予測を完全に外れてしまったらしい。むしろイヤミス映画に感じてしまったくらいだ。


追伸:ちなみにラストは下手なホラーより恐怖を感じたのは、自分だけだろうか?タイトルの題字も完全にホラー。数年後、再見したら感想が変わる可能性アリ。
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