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湯を沸かすほどの熱い愛のeknのネタバレレビュー・内容・結末

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

ボケ数を詰め込み過ぎ。2時間でボケていい量じゃない。
旅の出発と霊柩車を同じ空撮とクラクションで反復させて一応テーマを見える形にしているが、次女の台詞や表情が“大人視点からの演出”で大きくズレているように(連れ子が「この家に居させて下さい」と頼むところはゾッとした)、現実/非現実のレベルの話ではなく、単純に下手で苦痛だった。バックパッカー桃李が他人の母娘にラブボの話をする鬼畜具合にも笑えばいいのかドン引きすればいいのか困惑した。次女が母と長女と同じテンションで笑ってたので素直にドン引きしたが。
「宮沢りえの遺体を入れた棺桶を燃やしてその熱で沸かした風呂に入ってみんなで温かいねって言う」ぐらいのボケをかましてくると思ったら、『秒速5センチメートル』と同じく、前のめりになった自意識がフルスロットルで迫りくるタイプのタイトルバックオチで思わず膝を打った。全編に渡る気持ち悪さの既視感に気づく。
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