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湯を沸かすほどの熱い愛のma097のネタバレレビュー・内容・結末

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

これは最高の映画だった…
なんとなく観てる人多いし見たいなあと思いながら手をつけてなかったのでやっとという感じで鑑賞🙂
結果、冗談抜きで袖がびしょびしょになって横隔膜が痙攣して嗚咽するくらい泣きました🔥

よく考えてみたら、家族の誰とも血が繋がっていない。でも、生物学的つながりなんて関係ないと感じざるを得ないほどの強い愛を育む双葉の姿にとても感動した。
『何にも変わらないよ。お母さんと安澄は』って言葉が終盤になってとても刺さる。双葉自身も、実の母親からは認知さえしてもらえないような扱いを受けている。強くて絶対的な存在だと思っている人ほど大きな傷を抱えていたりする。だからこそ、誰よりも優しく、強くあれるのだろうか。

キャストも天才だった。宮沢りえの醸し出す気高さや包容力はまさに適役だし、病床の表情なんてあっぱれとしか言いようがない。
杉咲花も幼いながらに、不条理と戦う姿、変わりゆく表情にはとても惹きつけられた。双葉との病院でのシーンで私は崩壊した。

そしてオダギリジョーにクズ男を演じさせたら右に出るものはおらんじゃろという、、、
とても優しくて根はいいやつだけど、人の痛みに正面から向き合うのが苦手。決断を迫られると逃げ出してしまうような、どこか弱い男。描写ではあまり同情の余地がないところがなんとも言えないけど、そういう憎めなさを出せるのがすごい。

エンディングも120点満点。タイトルにうまく還元していて素晴らしい。私は大好き🔥
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