このレビューはネタバレを含みます
がんに侵されていること、自分の命はもうすぐ尽きることを知った双葉は1年前に出奔してしまった夫を探し出し、主人不在で閉めていた銭湯を再開させる。
残った時間も自分のためではなく他人のために使う双葉の愛の物語。
愛の形なんてのは十人十色で、問題は相手にそれが愛だと伝わっていることだと思う。
たぶんわたしは双葉が母親だったらその愛をうまく受け取ることはできない。パワハラだ!って怒るだろう。それが例え本当のところわたしの為になることだとしても。
それでも双葉の愛が深いことは理解できたし、それがどんなに周りをあたためていたかと思うと泣けた。
出てくる人物の中で鮎子の母親が悪者すぎる……